現代にも残る「五人組」

日本史を習うと、知ることのできる主に江戸時代の統制方法の「五人組制度」。明治期にも引き継がれ、戦時中は「隣組制度」だったようだ。戦後も「町内会」などと名称は変わりながら、同様のシステムは引き継がれている。
小学生の時に「班活動」というシステムが導入されていて、班長、副班長が、班を統制・管理していた。そこでは、五人組制度と同じく「相互監視」と「連帯責任」を習う。
そう言えば、♫とんとん ともだち…という歌がある。「誰かが叱られた。みんなでごめんなさい。」だったと思うが、一見仲良しのように見えるが、こっそりと「連帯責任」が刷り込まれている。
日本の社会で作られる「チーム」は、いつも「五人組」匂いがする。
江戸時代のピラミッド型の身分差別やヒエラルキーは、この現代でも至る所にある。この三角の人間関係から、解放されることは難しい。今時の若い人たちも「マウントの取り合い」という言葉を使っているが、小さなグループでも、小競り合いがなくならない。

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