涼やかな蝶々

とても暑い日が続いていて、植物も虫などもちょっと大変にそうですが、日陰にかわいらしい蝶々がいました。
『蝶々』って、かわいくないですか。『ちょうちょ』という呼び名が不思議です。一匹しかいないのに『ちょう』+『ちょ』なのかな。箸とか靴とかはペアで使うものも複数形がなくて、英語を習った最初に面倒にも思った。そんな日本語の中で、「蝶々」という複数形で一匹を表している。『箸』を『箸々』とか『靴』を『靴々』とは言わないし、鳥も羽根は二枚(蝶々は四枚だと思う)あるけれど『鳥々』とは言わない。近いのは『でんでんむし』かな。『まいまい』とも言うみたいだし。
でも、ちょうちょが飛んでいる様子を見ていると、二枚の大きな羽根がひらひらと飛んでいる様子は、『ひらひら』から『ちょうちょ』という感じかも知れない。
子どもの頃母が、「手のことを『ちょう』というんだよ」と教えてくれた。『手水(ちょうず)』というように。
蝶々は本当は『手手』➡『手々』で、『ちょうちょ』なのかも知れない。漢字だと『蝶々』と書くけれど、「葉っぱ」ではなく、「手」のイメージだったのかな。「手のひら、ひらひら」➡「『ちょう』のひら、ひらひら」➡「ちょうちょう」➡「ちょうちょ」かな。
ちょうちょは小さな子どもの手のひら、ひらひらのように、可愛くて、美しい。
そういえば、古典では、「てふてふ」でしたね。『てふ』は『ちょう』ですね。イチョウも「いてふ」ですよね。不思議なのは、「ちょうつがい」ですね。ちょうつがいは大抵、上と下の二個つけるから、二匹で『つがい』なのでしょうか。

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