最近は「死ぬこと」について、どう感じているのだろうか?
子どもの頃は、兎に角「ものすごく怖ろしいこと」に感じていた。死に対する恐怖は一番強い事だった。それと同時に「死んだ後はどうなるのだろう」ということも、恐怖だった。そして、「幽霊」の存在が、何よりも怖いことだった。
夏になると「お化け屋敷」なるものが登場する。なぜか幽霊は夏によく出て来るのか。幽霊に季節感があるのも不思議だった。盆があったり、涼しくなって夜出かけるからなのか、単に恐怖による「寒気」を利用しているのか。
最近は「幽霊はいない」「妖怪もいない」ということが一般化したのかも知れない。幽霊もいなければ、死も怖くないということなのだろうか。
昔、「人間には見続けることのできないものが二つある。」という質問を受けた。答えは、「太陽と死」だということ。見続けると目を痛めたり、心を痛めるからということだった。
それでも、身近な人の死は悲しい。天国に行っているという確信があっても、悲しい。一時の別れだと知っていても、悲しい。でも、「再会」の希望は悲しみを和らげてくれる。
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