「太陽がいっぱい」を子どもの頃、テレビの洋画劇場で見たことがある。たぶん、世界中の人が見たのだと思う。そもそも、外国人を見たことのなかった私の子ども時代だから、「洋画」は「別世界」だった。日本人とは全く違う「人間」が映っていた。男性で一番好きだったのが、このアランドロンだった。「かっこいい!」を教えてくれた。
こんな、日本では見たことのないような人間がいて、日本語でない言葉を話していて、やることも桁外れて知的で計画的で、卑劣なことをしているのに、かっこいいと思わせてしまう。
当時、時代劇も普通にやっていたから、日本の盗賊とえらい違うものだと思った。
同じ犯罪で、悪いには決まっているのに、時代劇の盗賊は、どんくさくて、間抜けで、暴力的で、非道で、兎に角乱暴なのに対して、アランドロンは「スマート」で「カッコイイ」。「ゾロ」も良かった。
年老いてなお「美しい」。
主のもとで、お会いできますことを楽しみにしています。
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