昔から「kawaii」

子どもの頃から、埴輪はかわいいと思っていました。NHKの子ども向け番組の「おーい! はに丸」が好きで、大学院の頃からだったと思うが、実家に帰ると見ていました。
大学の時に、彫刻をしていたので、「兵馬俑」の精密さや、一つ一つに一人一人のモデルがいて、その特徴が生き写しになっているのに、驚嘆していました。リアルさもさることなく、あの大きさの焼き物を焼き上げている技術力のすごさにも驚かされました。
ところが、日本の古墳の副葬品としての「埴輪」はどれも「kawaii」。たぶん、中国をお手本にして色々なものを「まね」て作ったのだろうけれど、何かがどこかおもしろい。それを単に「稚拙」とか「下手」とか言うのは、間違えている。むしろ、これが、日本文化の特徴なのだと考えるべきだろう。積極的に「リアル」を追及しているようには見えない。たぶん西洋美術からも同じように輸入しながら、少し「自分たちの好み」が入る。
写真のようにリアルなものもいいと思っているけれど、本当は、ゴッホやミロのような、どこかユーモラスで、kawaiiものが好きなのだろう。
「kawaii」がそのまま受け入れられるようになって、いよいよ日本文化の特徴が鮮明になっていっているように思うし、それが本当に世界に認められる日本の特異点なのだと思う。
今はアニメなどの中に、溢れている。

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