今日は文化の日ですね。あちこちで、色々な行事も多いことでしょう。
『文化』と言われると、何を想像されますでしょうか。私は、学生の時「教育は『文化遺産』によって、なされる」と習った。すぐにはピンとこなかったけれど、教育に関わっていると、そのことが徐々に実感としてわかるようになった。私たちが学んでいることは、過去にあったことや過去に積み上げられていったことによって、解明されたものばかりだということ。
ニュートンの引力の話でも、「リンゴが木から落ちるのは『引力』があるから」ということは、小さな子どもでも知っているけれど、ニュートン以前の人は、「当たり前のこと」としか思わなかっただろう。
先人が発見し、発明して来たものが、今の私たちの生活を豊かなものにしている。
エジソンが蓄音機を作ってくれて、それが、レコードになり、テープレコードになり、フロッピーディスクやCDやDVDになった。音だけではなく、映像も記憶できるようになった。
その一方で、火薬を作り、ダイナマイトをつくり、爆弾をつくり、原子爆弾までも作った。
ロケットは、火星を目指している。
礼拝の準備をしていたら、バッタを見つけた。私の地方では「ショウリョウバッタ」と呼んでいた。子どもを背負っている様子がかわいい。どうして、この様子をかわいいと思うのだろうか。どこかで、そう習ったのだろうか。
人の中にあるものは、習う以前からある(アプリオリな)もののようで、それをうまく『引き出す』ことも教育の大切な働きだとも習った。
善いものを後世に伝えていきたい。
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