万博

小学四年生の時に、大阪万博があって、両親が春と夏と二回連れて行ってくれた。ワクワク感がハンパなくて、行く前から、帰って来てから、開催期間中、開催期間のかなり前から、かなり後まで、ワクワク感がずうっとあった。そして、この歳になっても、その時に見たものを想い出し、今の世界が万博の示した「未来」に沿っているようにさえ思える。「進歩と調和」がテーマだったのだから。
岡本太郎先生の「太陽の塔」は素晴らしかった。目に設置された巨大なサーチライトの灯は天高く日本(二本)の未来を示すような光線を伸ばしていた。そのライトが夏に行った時には見られなかった。過激派の人が占拠したらしく、点灯すると焼死するとかが理由だった。太陽の塔の中にあった「リニアモーターカー」の模型にはホレボレした。もうすぐ本物が走るのだろう。ある意味でまだワクワクしている。
なのに、今回の万博には、そんなワクワク感がどうも沸いてこない。もう年なので、私の世代がワクワクする必要もないのだと思うけれど、若い人たちはもっとワクワクできるといいように思う。
周りを輪で囲んである所為なのか、こじんまりしているし、中に規則性もなく、ゴチャゴチャしていて、あまり美しく見えない。この航空写真が、「太陽」或いは「みゃくみゃく」のように見えて、建物が有機的な結合をシンプルに表して、色ももっと派手だったら良かったように思う。
赤字になるかも知れないというニュースを聞いて、応援しなければと思う。大阪府市や国の税金で補填されるくらいなら、チケットをタダ(半額とか三分の一とか)で配ってくれれば良さそうに思う。
「月の石」というような、スゴイものは今回はないのだろうか。「水星の魔女」とか…。

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