関税大好きトランプさん

昔、「舶来品」という言葉があった。ほぼ何でも外国製品は高いというイメージで、時計、自動車、お酒、たばこ、貴金属…。学生の頃、ジョニーウォーカーの黒ラベルが一万二千円ほどするらしいという噂を聞いたことがある。日本のウィスキーが千五百円くらいだったように思う。一桁違う。
事情を先輩に聞くと、「日本の洋酒はまだ美味しくなくて、海外と同じ値段で売ったら、国内の産業に支障をきたすから」と聞いた。「だから、お金持ちが買う物で、庶民はまずい国産を飲めということだ」と、言った。
でも、結局のところは、関税から上がってくる国家の収入は多く、国民が「関税という名の税負担をしている」ということだった。
アメリカは関税を世界中にかけるそうだけど、その負担は結局国民がすることになるわけで、インフレ、物価高は加速するようにしか思えない。医療保険もなく、福祉も脆弱で、物価高、インフレで、貧乏人は、餓死や病死などで死ぬか、出国するかして、淘汰されるのだろう。それは、お金持ちだけの国を築こうとしているように見える。
貧乏人が整理されたら、関税を撤廃して、海外から安いものを買い、さらに金持ちが得をする国を目指しているように見える。つまり、「強者が好き勝手に生きられる国」を目指しているのだろう。
だから、ヨーロッパの「人道主義や地球環境保護や性の多様化や福祉や年金制度の充実などの人権を擁護するイデオロギー」が嫌いなのだろう。
彼らが、自分たちをどんなにクリスチャンだと言い張っても、イエス様は「お前たちを知らない」と応えるだろう。
彼らの好きな「最後の審判」は、彼ら自身から始まる。

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