
今年は「戦後80年」である。
そして、これまで、現代の日本について語る時は、「戦後○○年」と言って来た。
本当にこの国が変わったのは、『戦後』である。
私の父母は大正生まれ、伯父伯母は明治か大正。祖父母は慶応だ。
明治、大正、昭和、平成、令和…と年号が変わる。天皇が変わる度に変わる。それも歴史的には、意味のあることなのだろうし、日本の国の誕生を意味づけるためには、必要なことなのだろう。
でも、現代の日本があるのは、『戦後』である。
『戦後』という言葉こそ、年号に、最もふさわしい。
戦前に、「現人神」として、国民をたばかって来た天皇は、戦後に連合軍の圧力で、「人間宣言」をした。自分のことを神だと言っていたものが、どんな圧力であれ、本当の神ならば、「人間宣言」などありえない。
自分は神から人間になり、本来大戦の英雄たるべき者たちを「A級戦犯」として、見捨てておいて、なお自分だけ命を長らえ、「天皇の下血は…」と、毎日報道され続けた国民の失望を本当に理解しているのだろうか。天皇は『玉体』だったのではないのか。
ことばを失う。
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