
「からかい上手の高木さん」というアニメを見つけた。うちの奥さんの旧姓が「高木」であることもあって、興味を持った。そして、香川大学にいた頃、小豆島の話をよく聞いた。高松の町などが「聖地」になっているみたいだし、子どもの頃の風景と重なるようなノスタルジーもあった。「二十四の瞳」の話の舞台だったと思う。島の多い香川県にある島の学校で、教育実習をしたのを思い出す。
アニメを見てみると他愛のない話が多くて可愛らしい。
中学生男子の考えの足らなさ、幼さやムキになるような子どもらしさと、女子の少し年上な感じのおませなというか、大人びた感じが出ていて、とても麗しくて素敵な雰囲気で楽しい。
自分の子どもの頃をたくさん思い出した。中学生でも、ちゃんと異性を愛することができると思う。それを「恋愛」とかの言葉で理解できないとしても、「とても大切で、会いたく、傍にいてほしく、いなくなると溜まらなくさみしく悲しく思う思い」というのは、ちゃんと持っているし、育っていく。
「どうして、人は人を好きになるのか?」、「どうして、気になって仕方ないのか?」、「好きで好きで溜まらなくて、会いたくて、一緒にいたいと思うのか?」、「どうして、誰かを必要としているのか?」…。不思議なものだと思う。そして、そんな人を「失った時の痛み」は消えない。
社会的な環境で生きている限り、「一人で生きる」と強がってみても、ほとんど誰かが用意したものの中で生きている。だからと言って、みんなで生きていればそれでいいわけでもない。
「誰か『特別な一人』を探している」。そんな人に会いたいと心の奥底からうめき声が昇ってくるようにさえ思う。
高木さんと西片のやり取りが、とても新鮮で可愛い。でも一方では何か切なくて淋しい。「青春」の短い時間が刻一刻と流れては消えて行く。青春は美しい。そして、人生は尊い。
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