魔法少女≒魔女

 「魔法少女まどかマギカ」を見た。今まで見ていたような「魔法物」とはかなり違った印象だった。インキュベーターのキュゥべえに「唆され」て魔法少女になった女の子はいずれ、希望や夢を失い絶望して「魔女」となる。最初に魔法少女になる時に「何でもいいからどんな願いでも叶えてくれる」ということで、契約を結ぶ。そして、魔女を倒していくのだが、その魔女とは元魔法少女だったというとてもブラックなオチのようだ。
 最近「魔法物」のアニメなどが多く、少しイヤな気分だったのが、割とちゃんと魔女の実態に近い内容のストーリーで描かれていて、ある意味では良かったように思えた。
 以前から不思議に思っていたのは、女の子は「魔法を使いたい」と思い、男の子は「強くなりたい(心身共に)」と思うような流れがあるように思う。何となく女の子は力が弱いから魔法のような超自然的な力に頼らなくてはならないようなイメージがあるようで、こうした感覚も男女平等とは逆のベクトルのように思う。

 キリスト教会というと、魔法も魔法使いも魔女も否定しているように思われていると思うけれど、その「存在」を否定しているのではない。むしろ、明らかにその存在を肯定している。だからこそ、「魔法を使う事や者」を、危険視して「やめる」ように警告しているのである。

 魔法使いも魔女も悪魔・悪霊と契約を結ぶ。そして、何某かの能力を授かるかも知れないけれど、その代償は「命」である。その代償は、インキュベーターのキュゥべえが提案するような「お菓子」でも「好きな人の怪我を治す」でも何でもいい。命の代償と思えば、どれも釣り合わない対価である。
 私も子どもの頃から「ひみつのアッコちゃん」や「奥様は魔女」などを見て育った。しかし、本物の魔女の世界は、途方もなくおどろおどろしく、陰湿で、悪魔・悪霊そのものの性質を持っている。

 アニメの魔法を扱う少女漫画では決して扱わないだろう「処女奉納」が通過儀礼となる。そして、悪魔・悪霊の「愛人」となることが、魔法を使えるための最低の必須条件である。最後は悪魔・悪霊と共に地獄へ降ることになる。
 そして、それらの代償を払って手に入れる「魔力」は、本当につまらない程度のもので、しかしどんどんと魔女自身の心と精神と魂と命を蝕んでいき、最後は最低級悪霊程度の霊性に堕ちることになる。

 だから、魔法を使うことや魔法使いや魔女になることなどを、決して願わないでほしい。払う代価は「命・生活・人生」であり、得られるものは、ゴミ以下のようなものだから。

 魔法学校などに行っても、大した魔法使いにはなれない。魔法使いの世界は完全なるヒエラルキー社会で、上級悪霊(勿論最上級はサタン)と契約を結んでいる者が上で、その辺にいる適当な悪霊などと契約を結ぶと永遠に下女・下僕にされる。真に才能のある者は上級悪霊にリクルートされるが、ほとんどありえない。トクリュウ詐欺のかけ子にされるのがオチである。
 一番、悪魔・悪霊組織に似ているのは、マフィアの世界だろうか。しかし、見た目を変えてこの世界に入り込んでいる。
 その入り口になるものは無数にある。ありきたりのものは「占い」だろう。くれぐれもお気をつけください。
 

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