神様の言う通り?

 ぷっちょのコマーシャルで、久しぶりに「どちらにしようかな てんのかみさまのいうとおり」という呪文を聞いた。私は「どちらにしようかな かみさまのいうとおり」だったように思ったが、確かに「てんの」が付くこともあったように思う。
 「てんの」があると「22」文字で、「てんの」がないと「19」文字になる。つまり、二者択一なら、「てんの」がない時は、はじめた方が当たりになり、「てんの」があると、はじめた方とは別の方が当たりとなる。
 問題はこの「てんの」を入れるかどうかで、当たりが変わる。
 本当に当てたい物を当てたい時に、無意識のうちにこの「てんの」を入れるかどうかを判断しているのではないだろうか。
 背徳的な物を当てたい時に、あるいは、相手がいて、その人に悪いなと思うと、当てたい方ではない方から初めて、「てんの」を入れる。そうすると、自分が「はずれ」たけれども当たったことになり、当たりを「天の神様」のせいにして、心の平安を手に入れることができる。そして、そうではなく、遠慮なく当てていい時は、当てたい方から初めて、「てんの」を入れずに呪文を唱えて、ほしい物を手に入れているのではないだろうか。
 という、「無意識」を考えると、なかなか興味深い。「天の神様」は遠い存在なので、責任をかぶせるのには、都合がいい。「てんの」がない神様は、身近な神で、時には「自分」を神にしているかも知れない。

子どもと言えど、あなどれないかも知れない、と思うと面白い。

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