イスラエルによるジェノサイド

 国連人権理事会の調査委員会は、イスラエルが「ジェノサイド」を犯したと認定した、というニュースが流れている。自分たちは「ホロコースト」で、民族浄化(ジェノサイド)されかけたのに、なぜこんなことをするのか?、と世界は思うだろう。
 しかし、ジェノサイドはホロコーストから始まったわけではない。聖書の旧約聖書(キリスト教はそう呼ぶ)の中では、ヨシュア記にジェノサイドが出て来る。聖書では「聖絶」と訳されているが、一つの国民を男は勿論、女も子ども含めて皆殺しにするというものである。
 この「聖絶」は他でもあったのかも知れないが、それを正しいこととして行っていたことを、全世界に知らしめているのはたぶん聖書によると思われる。
 だから、イスラエルの人たちがもしガザの人たちを「異邦人」として見、穢れた民、滅ぼされるべき邪魔者と考えるなら、旧約聖書しか持たないユダヤ人にとっては、皆殺し=聖絶=ジェノサイドが起こっていても、不思議ではない。
 かつて、キリスト教はユダヤ人をイエス・キリストを十字架にかけ、呪われることさえ望んだ民族として、長年に亘って、差別し続けて来た。その結果がホロコーストだったと考えられる。
 それに対する反省として、キリスト教はユダヤ人差別をやめ、むしろ保護の対象として来た。アメリカなどはイスラエルのビッグマネーによって動いているので、イスラエルの側に立っているということだろう。
 しかし、振り子は振り戻る。ヨーロッパも国連に賛同しているとしたら、これから世界的な大混乱が起こるかも知れない。
 ヨハネの黙示録には、世の終わりについて書かれている。そして、そのような事態における救いの方法も記されている。

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