昭和天皇の戦争責任

 朝日新聞の広告欄にあったので、購入して読み始めたら、想像以上に恐ろしいことが書いてあって、吃驚仰天した。
 昭和天皇の戦争犯罪として、「開戦責任」「参戦責任」「招爆責任」「敗戦責任」「加害責任」の五つが挙げられていた。これって、「日本が負っている『第二次世界大戦の戦争責任』の全部じゃないのか」と思った。確かに、大日本帝国憲法下では、全権は天皇にあったのだから、当然だと言えば当然だろう。誰も逆らうことなどできなかったし、天皇を傀儡とした政府や軍部であったとしても、やはり担がれた天皇に最大の責任がある。
 それなのに、昭和天皇は生き続けた。責任を取ることなく、処刑されることもなく、牢屋に入れられることもなく、平穏に過ごした。それでは、日本が戦争責任を取って、世界に謝罪したところで認めてもらえないのも仕方のないことだろう。
 未だに、日本の戦争責任が追及されているのも、理解できる。一番の責任者である天皇が責任を取っていないのだから。
 私にとって、昭和天皇の記憶は多くはない。ただ、死ぬ頃に「今日の下血は…」という放送を毎日何度も繰り返していたので、「下血天皇」と、友達と揶揄していたくらいのことだろう。
 安部元首相が言っていた「子孫にこの重荷を背負わせたくない」的発言も、責任も取らず、取らせず、時間が経ったから忘れてほしいでは、全くもって通用しないだろう。
 すべてを明らかにして、謝罪しなければ、解決しない問題だと思う。

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