
「朋あり遠方より来たるまた楽しからずや」
今日学生時代の女の子の友だちが訪ねて来てくれた。結婚式の後、来てくれて以来30年ぶりくらいだった。妻と三人で、京都らしい食事を一緒にしながら、楽しく過ごした。
今のこと、これまでのこと、学生時代のことなど、色々と話ができた。学生時代毎日のようにお昼ご飯を一緒に食べた。懐かしくも有難く、尊い想い出である。
今は焼き物の作品作りにいそしんでいるようで、一つ作品をくださった。
彼女の作る様々な作品はどれも面白い。
ウニの食べられたあとのような作品だ。何か、物悲しく、何か空虚な、それでいて意地を張っているような、人間のサガの一部を現出させたように見える。
彼女の作品には、そんな人間の姿を思い起こさせてくれるようなところがある。
そして、友だちはありがたい。高校生まで女の子の友だちなど一人もいなかった。それが、女の子ばかりの研究室へ入って、どうしようかと思っていたのが、とても気さくに仲良くしてくれた子たちがたくさんいた。今も友だちだと言って憚ることのない女の子の友だちの存在はありがたい。
野蛮人だった私を、人間へと形づくってくれた恩人たちである。



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