冒険者・異世界ものアニメって…

 Netflixのお試し期間ということで、できるだけたくさんのものを見てみたくて、ジャンルに関わらず適当に見ていると「冒険者もの」とか「異世界転生もの」とかあって、たぶん普通なら見なかっただろうものに出会った。見ていると懐かしいような既視感があった。そして、私はあることに気が付いてしまったのだった…。
 「冒険者ものアニメ」は、若い人向けの「水戸黄門」だったのだと。

 冒険者パーティーは「ご老公様ご一行」に極似している。リーダーが自分の能力を隠している「縮緬問屋のご隠居」で、剣の使い手は助さんで、体術の使い手は格さんで、魔法使いは忍術の使える風車の弥七で、お荷物キャラはうっかり八兵衛で、お色気枠はお銀さん等々。そして、ダンジョンの階層が大体50階層なのも、一年間で大体50話あるストーリー構成と一緒で、毎回階層マスターみたいなのが出て来て、それを倒すとか。最後にラスボスを倒すとか。
 最強必殺技が「印籠」だったり、実は「天下の副将軍」だったり…。
 そう考えると水戸黄門はダンジョン攻略のストーリーで、各地の有名なところがそれぞれの階層の特徴だったりに思える。
 大体の作品に強弱があるにしても、「鉄板ネタ」や「あるある」や「お決まり」の超ワンパターンだった。
 水戸黄門と多少違うように思えるのは、黄門さんが超絶美人の達人だったり、一人の男の子の主人公の周りにすべて美人の女の子が何人もいるハーレム的要素が入っていたり…。

 面白いと思えるところがたくさんあって、その中には、政府の少子化庁から依頼されたのか、主人公が結婚して子どもをもうける設定とか、いじめ対策なのか、獣人やエルフや魔人や魔族や魔獣などとも仲良くできる「いい人」が主人公だったり。何となく今の時代の特徴のように思える。中には家庭内暴力シーンなどもある。
 ちょっとと思うのは、一夫多妻とか、レイプとか、奴隷売買とか、娼婦とかが当たり前に出て来ることだが、よく考えてみると時代劇でも「あるある」だったことに思い至る。

 この国の作品には、時代劇の影響が色濃く残っていると思った。
 

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