1+1+1=?

 子どもの頃、算数の問題に、「りんごが3つとみかんが4つあります。全部でいくつですか。」というような問題があったような気がする。当時子ども心に、「何でりんごとみかんをたすのか。」と、微妙に疑問に思った記憶がある。確かにうちは、子ども6人と親2人で、全部で8人だから、この計算もありだとは思ったような…。でも、いざ分けるとなるとケンカになるだろうな、と思った。それで、考えた。「いちごが3つ、りんごが4つ、すいかが5つ、くりが6つ、じゃがいもが7つ、メロンが8つ、サツマイモが3つ、自転車が5つ、飛行機が6つ、ロケットが7つ、月が8つと、地球が9つあります。全部でいくつですか。」「答えは71こです。」という計算にどんな意味があるのだろうか。

 ガンダムSEEDで、ハルバートン准将が「人間の犠牲を紙面上での数字でしか知らず」と言って、軍本部の人たちを「バカな連中」と批判している。
 人を数で数えること自体、正しいことなのだろうか。子どもの数を二分の一で数えるのもどうなのだろうか。バスの定員が50人の時に、お相撲さんが50人乗るのと、子どもが50人乗るのとでは、定員に疑問が残る。最近外国の観光客の人が電車に乗っていると一人がとてもたくさんの場所を占有される。同じ一人とは思えない。
 「一騎当千」という言葉もある。一人で千人を相手にできるらしい。
 「人の命は地球よりも重い」と、1977年のダッカ日航機ハイジャック事件の時に当時の福田赳夫氏が言ったらしい。
 そうすると、1人+1人=1地球+1地球=2地球となり、今世界人口が82億らしいので、82+82=164億人となって、1+1=164億となる。
 人間一人の細胞の数は、約37兆2000億個らしい。1人+1人=37兆2000億個+37兆2000億個=74兆4000億個となる。この計算にもどんな意味があるのだろうか。分子の数とか、原子の数とか、素粒子の数とか…で計算したら、人間の数を数えているとは思えない。
 昨日のクリスマスの時に、地域の子どもたちとクリスマスパーティーをして、射撃ゲームをした。その時の景品には、トランプ、ブックエンド、靴下、くし、袋、マスキングテープ…。この時は、どんな景品も「一つ」と数える。大きい物も、小さい物も、安い物も、高価なもの(そう言えるものはありませんでしたが…)も…。三回勝負をしたので、1つ+1つ+1つ=3つとなった。
 そう言えば、キリスト教の神は三位一体なので、1神格+1神格+1神格=1神格となる。
 とても不思議だと思う。

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