旧統一協会の中では、「アベル・カイン」という言葉があったそうだ。普通には、カインが兄で、アベルが弟で、カインがアベルを殺した。人類初の殺人事件ということなのだが、旧統一協会では、「上司?」のことを「アベル」と呼ばせていた。理由は、上司が自分よりも年下だったり、頼りなさそうであっても、素直に従わなければならないということを覚えさせる的な意味のようだった。
聖書ではご存知のように、カインとアベルが二人とも神様に献げ物をするが、神様はアベルの献げ物は受け入れるがカインの献げ物は拒否した。そのことに怒りを覚えたカインはアベルを殺してしまう、というお話である。悪いのはカインがちゃんとした献げ物をしなかったことが原因だけれども、アベルを可愛がる神様への怒りをアベルにぶつけているという感じである。
買い物などに行くと、よく親子を見てしまう。特に男の子の兄弟を見ているとお兄さんが弟に意地悪をしているのがよく目につく。特に、母親が弟の面倒を見ていると、それを邪魔しに来たり、母親の見ていないところで、意地悪をしている。
カインとアベルは現在もたくさんいて、その子孫なのだと思わせられる。
お兄さんが弟に優しいのは、「浅見光彦」くらいなのかなぁと、ちょっと残念に思う。
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