
もう、終わってしまったドラマだけれど、続けて見れなくて、録画したままおいておいたのを、少し見た。すると、すぐに心が苦しくなってしまって、やめようかどうしようか、悩んで、途中休憩して、また続けた。
「周りの人がみんな優しくて、本当のことが言えない」、そんな話が出て来る。
みんな優しくて、それでいて、みんな傷ついていて、悲しくて、自分が何をしたいのか、したかったのか、我慢しているのか、耐えているのか、わからない。
学生時代の自分たちの姿が重なりあって、苦しくて仕方がない。
水季が言う「自分で決められないことは、生まれてくることと死ぬこと」みたいな言葉が心を切り刻む。
青年期の新鮮で、鮮烈な精神が竜巻に巻き込まれて行くような様子。それが、静かに、静かに、確実に進んでいく。
「自分で決める」ということが、ずうっと流れているようなテーマの一つのように思う。周りにどんなに流されて、選ばさされているようでも、自分で決めたのではないと言っても、責任だけは負わさされる。抗っても、受け入れても、苦しい。
そんな過去のすべてを背負わさされて、逃げることは決してできない。それでも、醜くても今を生きている。
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