フジテレビと学徒出陣

大学時代の恩師は学生の時に軍に配属されることになったいわゆる「学徒出陣」だったそうだ。「特攻隊」を志願するように、とても強く促されたというか、責められたそうだ。
「志願」とは、「自分から願い出る」ことであって、当然「本人の希望」ということのはすが、志願するように責め立てられるのあれば、それは、志願ではなく、強制である。
先生は、志願することは死ぬことになるのがわかっていたから、絶対志願しないつもりでいたが、そのためにひどく責め立てられたそうだ。
「軍人精神注入棒」という棒で、毎日毎日、何度も何度も叩かれたそうだ。その結果、腰痛めて、腰を伸ばすことが出来なくなったのだと、教えてくれた。先生は、石彫をしていたので、重い石を運ばなければならないからだと思っていたが、石のせいではないのだと、話してくれた。
人を追い立てて、それしか選べないようにしておいて、「自分で選んだのだ」と言って、責任をその個人のせいにするというのは、本当に卑劣極まりないことだろう。
フジテレビの第三者委員会の発表があって、今どの局もその話題で持ちきりのようだ。B氏がどうのという話が出て来るが、そこで人身御供にされた女性たちは、まるで学徒出陣のように、追い詰められている。気が付いたら、逃げ場が無い状態になっている。
こんなことが未だに起こっている。それでも、フジテレビでバレたからいいようなもので、バレていないで、今もやっている企業や組織がきっとたくさんあるのだろう。
日枝さんの体制とか言っているけれど、日本的体制と言った方が正しいだろう。
人間の命など、塵よりも小さく、女性の人権などあくたよりも軽いのだろう。
「A子さんが辞めてくれて、終わった」というような言葉を見て、うんざりした。

若いころから、曲がった腰で頑張って生きて来られた先生は素晴らしい。
でも、心のキズは表には見えないし、トラウマは消えない。
どうか、立ち直って、より良き人生を歩んでほしい。

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