パーキンソン氏病 iPS細胞新治療法

今朝のニュースを見て、「やっと、来た!」と思い、研究チームの人たちに心から感謝の意を表したく思いました。ありがとうございます。
母は、私が小学五、六年生の頃に身体に異変を感じ始めた。最初は五十肩とのことだったが、やがて歩行が困難になったり、手がうまく動かなくなって来て、整形外科などいくつか回った。その間に緑内障を発症して、眼圧を下げるために眼球に注射針を刺して、ガラス体?を吸い出す手術をした。
そんなこんなで、一年程した時に「パーキンソン氏病」という、初めて聞く病名を付けられた。
「視床下部の脳下垂体から出るドーパミンというホルモンがでなくなり、身体に様々な支障が出る難病で、治るということはなく、症状を抑えるために、そのドーパミンというホルモンを経口摂取(薬を飲む)する」ということだった。
私はその得体の知れない母の病気に付き合い、歩く時の杖の役割をしていた。そのためか、今も歩くのが遅い。
大学の時に何かの授業の中で、パーキンソン氏病が扱われ、「発病後25年ほどで亡くなる」ということを聞いた時に、びっくりして全身から血の気が引いたのを今も覚えている。その時、思わず母の寿命を数えた。発病して約10年。残り15年…。
人はいつかは、死ぬとわかっていても、その日が決まると恐怖を感じる。癌の告知は今では当たり前のようだが、それでも、余命告げられるのは怖いと思う。
実際母が死んだのは、75歳だったと思うから、その時から、26、7年後だったことになる。
iPS細胞の発見は、母の死後だったけれど、パーキンソン氏病に有効かも知れないと聞いた時には、本当に嬉しく思った。この辛い病気で苦しみ悲しんでいる人たちを一日も早く、一人でも多くの人を救ってほしいと思った。
それが、いよいよ現実のものになろうとしている。山中伸弥先生には心から感謝を申し上げます。

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