『苦しい』と思ったら…

学生の頃、「若いうちは『苦労』は買ってでもしろ!」と言われた。「苦労しないと、将来困難に出会った時には、潰れるぞ」と言われた。一面では、正しいように思えるが、一面では間違えているというか、言葉が足りないというか、理解が足りていないと思う。
人は苦労など、買わなくてもいくらでも押し寄せて来る。苦労や困難に遭った時に、「それを回避することのできる道、考え、方法=知恵」を見つけることができるかどうかが、一番難しいところだと思う。
若い時にどんなに苦労しても、この『知恵』を見つけられなければ、潰れてしまい、トラウマを抱え、生涯苦しむことにもなりかねない。
そして、一番ハマりやすいのが、「その問題や困難は『良い事か悪い事か』と考えて、堂々巡りをしてしまうこと」だろう。

うちの母が、子どもの頃に教えてくれたことは、「三十六計逃げるに如かず」だった。「問題が起こったら、危険を感じたら、いいか悪いかなんて考えているよりもまず、逃げなさい」と、言われた。「卑怯者とか、敵前逃亡は銃殺刑とか言われるじゃん」というと、「生きててこそで、死んだら、どんな問題も解決できない」と、言われた。「潔く死んだ兵隊さんよりも、卑怯者でも、帰って来てほしいと親は思うのよ」と、言われた。
現実的には、逃げれないことも多いかも知れない。でも、まず逃げることを考えてほしい。

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