
「ベーシックインカム」というものがあるらしい。「基本的人権を守る」という意味ではとても有効だと思う。基本的人権を拡大的に解釈すれば、日本に生まれたのであれば、生涯を通して幸せに人間らしく生きる権利が守られるべきだと言えるだろう。そうすれば、「幸福な国」として、世界的にも認められる国になれると思う。
「労働意欲の衰退」がデメリットとして挙げられているが、「人よりもいい生活をしたい」という欲望がなくなるとは考えられない。そもそも、これをデメリットとして挙げていることが非常に人間に対する蔑視しているように思える。人は「競争」や「死(食)の恐怖」などによって追い立てなければ、労働意欲がわかないという、なんともつまらない存在としてしかみていないようにみえる。
子どもの頃、「ゆりかごから墓場まで」という言葉を聞いたことがあったように思う。イギリスの話だったと思うが、産業革命に成功して豊かになったので、生涯を通して国が面倒を見てくれる、みたいな話だったと思う。
「人を追い立てて働かせる」という考え方は「人を奴隷」として見ているのと変わらない。追い立てなくても、労働が「喜びと楽しみ」が意欲となることが大切なのではないかと思う。
そうした動機付けも含めて、基本的人権における「労働」を考え直す必要があるのではないだろうか。
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