左の頬も向けなさい

新改訳2017 マタイによる福音書
5:39 しかし、わたしはあなたがたに言います。悪い者に手向かってはいけません。あなたの右の頬を打つ者には左の頬も向けなさい。

 私はこの御言葉が好きではなかった。そして、今も本意が何なのか考え続けている。そして、それがこの時期になると広島と長崎への原爆の投下と8月15日の終戦記念日と重なることがある。
 広島への原爆の投下が「右の頬」で、向けたわけではなく、なすすべもなく打たれた「左の頬」が長崎への原爆投下であって、「無条件降伏」をしたことが、この御言葉の真意と重なりあったのだと思う。
 そして、戦後日本は「復讐してはならない」という御言葉に従ったかのように、世界平和へと貢献して来たと思う。

 欧米の解釈は、「『右の頬』を打たれる前に、先に打て」のように見える。それは、半分は間違いだろう。
 それ以上に考えなければならないのは、「なぜ『右の頬』を打たれたのか?」ということだと思う。
 私は中学生の時に好きだった女の子に右の頬を打たれたことがある。右の頬は左手でなければ打ちにくい。つまり、右手で打たれるときは『裏拳』ということになる。それは、屈辱的なことだった。しかし、「なぜ、『右の頬』を打たれたのか?」ということを考えた時、相手にはそうしなければならなかった理由があったのだと思った。
 広島と長崎に原爆を落とされた日本は、仕返しをすべく核兵器を作り、アメリカや連合軍に対して、攻撃をしていない。
 聖書を知らない日本人だったと思うが、御言葉=御心に叶うことを戦後80年続けて来た。今日本にある幸福はそれに対する神様からの祝福だと思う。
 その祝福を与えてくださっている神様は、この聖書の御言葉=御心に叶った日本を祝福しているのである。だから、その神様とその御心を正しく理解すべきだと願う。

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