どうしてラブストーリーなのかなぁ?

 夏祭りに行った高木さんと西片が迷子になって、木村くんの助けで、階段で再会するシーンにはとても感動する。夏祭りに西片が高木さんを誘うまでも丁寧に描かれている。
 とてもかわいいアニメで、ドキドキできる。前期高齢者になって、どうして思春期の中学生の話がこんなにも新鮮に美しく思えるのか、自分でも不思議というか、奇妙にも思える。傍から見たら、気持ち悪く思われるのかも知れない。
 でも、これまでに抜け落ちていた、思い出すことのなかった記憶をたくさん鮮明に思い出すことができた。中学生の時の自分の気持ちを、もしかしたらこの年になって、傷ついた心や苦しい思いや悲しみや混乱していたことなどをようやく整理できているのではないかと思う。
 中三の時に失恋して、その後のこともほとんど記憶にないことや受験勉強をしたことも覚えていない。なのに、なぜか「陶芸」にはまってしまって、授業が終わってから、下校時間まで、毎日そればかりをしていたことだけを覚えている。
 そんな状態だったので、言い訳になるが高校はほぼ最下位のギリギリで通ったようだ。
 この「からかい上手の高木さん」を見て、そんな中学生時代を思い出した。
 そして、思う。人はどうして人に恋をして、死ぬほど好きになってしまい、失恋すると大打撃を受けてしまうのだろうか。
 私は同性愛者ではないから、男性に恋をするということは経験したことがない。しかし、女性に恋をしたことは、たぶん多い方なのかも知れない。
 いつも、「なぜこんなにも恋しくて、胸が痛むのか」と思ってしまう。できることなら恋などしたくないとも何度も思ったが、それでも、女性に恋をして、愛してしまう。
 アダムがエバに一目ぼれするシーンを読んでは、人の運命のように思ってしまう。でも、たくさんの恋をして、その数だけの失恋をして、今の奥さんと結婚できた。
 結婚式の司式もたくさんした。そこには、みんな一人一人それぞれのラブストーリーがある。幸せな新郎新婦を見ていると、本当に幸せな気持ちにしてくれる。だから、心から幸せになってほしいと祈る。

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