
花の色は移りにけりないたづらにわが身世にふるながめせしまに
雨が「降る」と、時間が立つ意味での「ふる」
「ながめる」の意味の「ながめ」と「長雨(ながあめ)」
古典の時間になるとこの「掛詞」を習う。子どものころから、ただの「ダジャレ」だと思っていたら、最近の若い子の間では、「オヤジギャグ」と言われているようだ。
現代でも、「ダジャレ」や「オヤジギャグ」は相変わらず盛んに使われる。古典芸能なら当然のことなのだと、最近思う。
大のおとなが、うんうんと唸りながら、頭を捻って、ダジャレを考えているのかと思うと、笑える。
この小野小町の短歌はとても好きで、書道を習っていた時に何度も何度も書いた。「小野小町が絶世の美女」だとか「世界三大美女」の一人だとか言われていたし、平安時代の国風宮廷ものの源氏物語なども好きだった。
これも、時代の変化というべきか、「現代の美女」には入れないだろう。江戸時代の浮世絵の美人画も、現代の美女とはかけ離れたものだろう。
京都市営地下鉄東西線に「小野駅」というのがあって、小野小町がここに住んでいたと聞いた。さすがに京都、文化と歴史の宝庫なのですね。
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