
30年ほど前に京都に来て、色々と街を歩いていた時に、この「池田屋」を見た時には、やはり感動した。広島の地方の小さな貧しい漁村のようなところで生まれ育った者にとっては、京都や江戸などは、歴史の教科書に頻繁に出て来るけれど、余所の国くらいにしか思っていなかった。高校生の時に京都に修学旅行に行った時には、三十三間堂とか見たし、小学生の時に銀閣寺に行った時には、閉館時間ギリギリに遅れて、入れなかった。
お寺は拝観料を払って、門を通っていかなければ入れないし、外観だけだと、いなかもんには、どのお寺かもわからない。
それが、道路を歩いているといきなり、「池田屋」と出て来る。あの「池田屋騒動の場所?」と思った。街全体が、歴史博物館みたいなものなのだと、改めて思った。
うちの近くにも「寺田屋」がある。
やっぱり、「京都ってすごいなぁ」と思った。
洛中の人に言わせれば、伏見は京都ではないそうだけど(だから)、今は京都市の一部になっているらしいが、(そのためか)京都に住んでいるという実感はあまりない。
でも、色々と興味深いものが多くて、不思議で奇妙で面白い…。



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