リアルカスハラ!

スマホの機種変更をしに行った時、何か不穏な感じがして来た。自分の担当の人の話に耳を傾けなければならないのが、大きな声で、罵声を上げている方に、耳が向く。
何だろうと、思っていると、所謂「カスハラ」なのだと、わかった。店員さんは、何とか落ち着いてもらって、話しをすすめようとしているのだが、どうにも話が嚙み合わないようにみえた。
「もう、契約を切るぞ!」と脅している言葉が耳に飛び込んで来た。
「メンドクサイし、ウルサイし、ジャマクサイから、さっさと契約を切って、出で行ってほしい」と思ったが、店員さんは丁寧な応対に徹していた。
怒鳴っているのは、高齢者。宥めているのは、半分くらいの年の人だった。
口調から、退職する前は、立派な地位に着いていたのだろう。それで、若い部下に「ちゃんと仕事をしろ」と言っていたのだろうと、想像した。
説明している方は、理路整然ときちんと説明をしている。しかし、理解できていないのは、その高齢者の方なのだ。
長年の経験を積み、高い地位に座って、人に命令でもしていたのだろうか。それが、スマホという最新の機器が登場して、全くと言っていいほど、理解できない。昔のダイヤル式の電話とは次元が違う。それを理解し、自由に使いこなし、親切丁寧に説明してくれる若者の言葉が理解できない。
そこに、カスハラが生まれるのかも知れないと思った。
それから、しばらくしたら、今度は、「いつまで待たせるんだ」と怒鳴る高齢者の声が聞こえた。
カスハラは、日常茶飯事のようだ。
憤る高齢者と、親切で丁寧な若者。何か、この時代の闇を見た気がした。
私も高齢者だから、気を付けなければと思う。

コメント

PAGE TOP
タイトルとURLをコピーしました