
これまであまり報じられてこなかった一面について、お話しします。
私が神学生の三年生の時だったと思いますが、中国地方にある教会の牧師がいなくなったということで、冬期の派遣がそちらになりました。信仰を持つ前からお世話になった教会だったので、少しはお役に立てればと思っていました。
行ってみると、よく知っている役員の方がスゴイ権幕で怒っていました。
事情を聴いてみると、教団に解任された牧師が、教会から高額の給料を払っているのに、月に何百万円も稼いでいた。ということだったのです。
「えっ、何の話ですか?」と聞くと、「統一協会からの救出活動で、儲けている。その働きは『伝道』の一環だから、交通費を出してほしい」と言って来た。というのです。「で、数百万円とは?」と聞くと、「一回の説得料が一万円で、成功報酬が七十万円で、一人百万円。月に三人説得すれば、三百万円。大体説得にひと月ほどかかるらしいから」とのことでした。
「では、交通費を出しても、説得料などは教会には入れないということですか?」と聞くと。「そうだ」とのことでした。
一月300万円なら、一年で3600万円。十年やれば、三億六千万円。二十年で、七億二千万円になる。
私は、交通費のことよりも、その金額の多さに圧倒された。
「ちなみに税金は?」「払うわけないわ。『謝礼』とか『献金』とか言って、申告もしなければ、税金も払ってないわ」とのことでした。「脱税じゃん」と、びっくりした。
私がこの話で一番、怒りを感じたのは、給与の二重取りとか脱税ではなくて、なぜ「被害者家族から、そんな高額のお金をもらっているのか。」という所だった。
統一協会という訳の分からない偽キリスト教からの「救出」と言いながら、その家族の弱みに付け込んで高額な請求をしていることである。統一協会から、お金を取り返すというのなら、わかるが、被害者の家族からそんな高額請求はあまりにも酷すぎると思った。勿論、交通費や食事代や少しのお礼ならわかるが、ものすごい金額を稼いでいることに驚きを感じる。
「すべてを捨てて、従いまつらん」と讃美にあるが、牧師になったら、好きなだけ金儲けをしているのは、一体どういうことなのだろうか。そんな人たちは、献身者でもなければ、牧師でもなく、たぶんクリスチャンでもない。
【新改訳2017】マタイによる福音書
7:21 わたしに向かって『主よ、主よ』と言う者がみな天の御国に入るのではなく、天におられるわたしの父のみこころを行う者が入るのです。
7:22 その日には多くの者がわたしに言うでしょう。『主よ、主よ。私たちはあなたの名によって預言し、あなたの名によって悪霊を追い出し、あなたの名によって多くの奇跡を行ったではありませんか。』
7:23 しかし、わたしはそのとき、彼らにはっきりと言います。『わたしはおまえたちを全く知らない。不法を行う者たち、わたしから離れて行け。』
彼らのやっていることは、「父のみこころ」では、絶対にない。そして、「離れて行け」とは、「地獄へ堕ちろ」の意味だと思う。
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