お散歩の途中で見つけた暖簾です。『疊』の文字が書いてありました。この暖簾を見てふと思いました。「田、田、田」が三つで「田々々、三」。「タタタ ミ」。「タ々 三」。漢字だと「多々」で「タ」が三つあることになるので、「多々 三」でいいのかも。
 「たたみ」や「たたら」の「たた」は「並べる」とか「たくさん」とかの意味があるみたいですから、「タタミ」は「たくさん、ならべる」という意味でしょうか。
 たくさん「たたみ」を並べるというのは、赤穂浪士の時にイジワルな吉良上野介によって「二百畳の畳替え」をしたという話が思い出されます。三船敏郎の大石倉之助のNHK大河ドラマは圧巻だったと思います。
 今は「畳」は「田」が一つしかありませんから、「田一」になるのでしょうか。
 暖簾の「疊」の字が可愛くて、ちょっと絡んでみました。
「女房と畳は新しい方がいい」という無茶苦茶な言葉を子どもの頃によく聞いたように思います。女性の人権とか何もない時代だったのですね。畳の張替えをするほどに女房の取り替えるというのはどういうことなのか、子ども心に奇妙に思った記憶があります。
 それとは関係なく、畳を入れ替えてもらった時の新鮮な香りなどは嬉しくなりますね。
 子どもの頃、帰り道に畳屋さんがあって、よく立ち止まって見ていました。畳を縫う様子はそれはそれは目を見張るほどの美しい作業でした。太い針を打ち込んで、下から差し上げて、肘を畳に着けて、グイグイと引き絞る姿は本当に素晴らしいと思って、じっと見ていました。今は色々な機械を使って縫っているようですが、時には手作業を見てみたくなりますね。かなりの重労働だと思いますが。
 昔はそういう手仕事がたくさんあって、見る機会も多かったですね。
 そんな職人さんのたくさんいる時代だったように思います。
 今はコンピューターですか、AIが何でもとってもキレイに仕上げてくれて、それはそれはキレイなのですが、何か淋しさを覚えます。
 現役の職人さんたち頑張ってください。

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