僕の心のヤバイやつ

 中二頃の成長期のちょっとエッチな会話などが出てきますが、全体に穏やかで可愛らしいラブロマンスですね。
 みんなそれぞれに感情移入をするところがあると思いますが、この作品の京太郎くんに、私は感情移入してしまいます。
 友達ができないことや彼女ができないことを自分の中の「猟奇殺人者」を原因にしようとしているところです。私も友達もできず、彼女もいない状態でした。そして、仮に彼女ができても、フラれた時のために、自分の中に「ダメな自分」を作っておいて、それをダミーにして言い訳にしようとしていたように思います。
 私の場合は「過激派」でした。以前にも書いてように、「三菱本社ビル爆破事件」を知った時から、爆弾に興味を持ち、爆弾テロを起こすことを夢見ていたのです。そんな気持ちを収めたのが、京太郎くんとは違い、大学に入って彼女ができたことでした。
 あんなちゃんはプロのモデルで、京太郎くんよりもかなり大きくて、とてもスタイルもよく、顔も素敵な子で、京太郎くんとはつり合いが取れないように見えます。でも、それは傍から見た客観的な様子というよりも、京太郎くんの中のイメージなのだと思います。
 陰キャの男子にとっては、『女の子』自体が手の届かない偉大で尊い存在に見えているのだと思います。同級生だと完全に「大人」に見えていると思います。
 そんな女の子に近づきたい。守られるのではなく、守ってあげたい。大人になりたいと思うのだと思います。
 そうした、お互いを思い合う姿がとても魅力的に感じられるのが、ラブストーリーだと思います。
 受験に失敗して、殻に閉じこもってしまった京太郎くんを思いやる家族の姿が素敵です。「女の子の友達」というよりも誰でもいいから、話をしてくれる友達ができてほしいとねがっていたように思います。
 すれ違いを重ねながら、少しずつ誤解が溶けながら、前へ進んでいくふたりの様子が素敵ですね。そんなふたりを見守り、助けてくれる周りの人たち。
 あんなちゃんのお父さんが好きです。私には女の子どもがいませんが、もしいたら、こんなお父さんになりたいと思いますが、絶対になれないと思いますから、本当に憧れます。
 

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