
【新改訳2017】ルツ記 2:12
【主】があなたのしたことに報いてくださるように。あなたがその翼の下に身を避けようとして来たイスラエルの神、【主】から、豊かな報いがあるように。
聖書の中には素敵なラブストーリーが幾つもある。その中でもこのルツ記はとても人気のある書物だと思う。
ルツというモアブ人の女性が、ダビデ王の家系図の中に入って行く。
本来、イスラエルは異邦人との婚姻を避けている。それは異邦人というよりも「異教徒」であるからで、異邦人が異教の神を持ち込み、イスラエル人のつまずきとなるからである。
しかし、このルツは、義母であるナオミについてイスラエルの地へ行くことを決心する。その時の決意を表す言葉が、「あなたの民は私の民、あなたの神は私の神です」だった。
ここには、異邦人であっても「信仰」によってイスラエルの民となれることが表されている。これは、クリスチャンが異邦人であっても同じようにイスラエル人となり、その祝福を受けることができるというキリスト教の根幹となる教えが含まれている。
モアブというのは、「父から」という意味で、アブラハムの甥のロトと娘の間に生まれた子どもから発生した民族だった。それはイスラエル人にとっては忌み嫌われるべき存在だった。その民族の血がダビデ王の家系に入るということを神様は許されている。ダビデ王の系図はイエス様の系図である。
どんなに穢れていて、呪われた民族と言われていても、信仰は個人のものである。
ボアズという人物はこのルツという女性の正しく聖い信仰を知っていた。そして、ナオミという自分の親戚の家がこのままでは滅んでしまうので、ルツと結婚して子孫を残した。他の近親者もいたが、ルツとの結婚を怖れてやめる。ボアズにとっても得になるものではなかった。
ボアズは偏見もなく、ただ人の心を見つめる目を持っていた。それはもしかしたら、ボアズの母親のエリコの遊女ラハブであったことも遠因だったかも知れない。
ミレーの「落穂拾い」はこのルツがボアズの畑で落穂を拾う様子を描いたものだろう。そこにはボアズの愛が描かれていて、それはイスラエルの神【主】の愛の姿がキャンバスの外に描かれている。



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