サイレントマジョリティー

government of the people, by the people, for the people」は、リンカーン大統領の演説として有名で、英語の教科書にも社会科の教科書にも載っていた。彼は、奴隷を解放した「平等主義者」のように教えられた。
それが、最近違うのだということを聞いた。北側では、白人労働者に高い賃金を払わなければならないのを、南部が独占的に使っている奴隷を解放することで、賃金カットができると考えた経営者の意向に沿ったものだったと。物事には二面性がある。その結果、白人労働者は仕事を奪われることとなる。
アメリカという国は誰のものなのだと考えた人たちの中で、自分たちが開拓して来た自分たちの国なのだと思う人たちは、開拓後に来た人や長年そこにいて何も開拓して来なかった人がこのアメリカの国の富を受ける資格はないと考えたのだろう。しかし、「自由・平等・幸福追求」などが、国の最高の価値として謳われていると、思っていても「白人の国だ」とは言えないのだろう。
共和党やトランプさんを推す人達は、そんな中間層の白人労働者や白人至上主義たちも含まれているらしい。
彼らは、言いたいことが言えないから、トランプさんを代弁者にしている。
日本の国も「自由や平等や基本的人権」を謳う。でも、「父が家長で、妻は家庭に入り、子どもは父親に従うべき」と思っている人たちは声を上げられない。「男は男らしく、女は女らしく」と言った途端に、「古い」とか「差別」とか言われる。
欅坂46の歌詞のように、若者の意思表明も大切だけど、権力も経済力もある人たちが、公の会議もせずに、黙って国を動かしている状態では、何が起こっているのかわからない。これでは、年寄りでも、「YESもNO」言い様がない。

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