入道雲

【新改訳2017】ルカによる福音書に以下の言葉がある。
12:56 偽善者たちよ。あなたがたは地と空の様子を見分けることを知っていながら、どうして今の時代を見分けようとしないのですか。
『偽善者』という言葉を、世界中に流行らせたのは、キリスト教だと思う。うれしくない言葉だと思うけれど、『善人』に対して、非難中傷する言葉になっているのは、あまりにも残念で、ひどいことだと思う。

昔の人は、自然災害(天災)は、「神様からの啓示」とか、「人のやることがひどいから…」とか、言って、人間として、その行動を改めるようにしていた。トンチンカンに見えることも多いけれど、「悔い改める」ことになったのなら、それは良いことだったのだと思う。
韓ドラの時代劇を見ていると、天変地異が起こった時、それが何が原因なのかを考え、多くの場合『王様』が、慈悲のあることをする。
「非科学的」と一笑されるのだろうか。

コロナの時、安倍首相が、「給付金とマスク」を下さった。当時、「人気取り(=偽善者)」のように言われたり、「マスクが小さい」とか、悪口も多かった。でも、そのマスクを盗んだ高齢の女性が捕まった。「ありがたい」と思った人も多かったのでは。

今も、「史上最大級の台風が来ている」と、ニュースで言っている。「なぜ、台風が起こるのか?」の答えは、「気温も海水温も高いから…」という、科学的な説明がなされる。「海水温が高いのは、地球温暖化による」。「地球温暖化の原因は、化石燃料を大量に使ったから」。「化石燃料を使ったのは、『より良い生活をするため』」。
人が、『善い』を求めると、同時に『悪い』が付いて来る。これが、「善悪の木の実の呪い」。
誰かがクーラーをつける。そのうち、みんながつける。そして、クーラーをつけないと熱中症で死んでしまう。極端でしょうか。

時には、空を見上げたい。都会の空は狭い。でも、まだ青空が広がっている。神様の住む世界も小さくなってしまったのかな。空を見上げると、神様にお祈りしたくなる。

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