
学生の頃によく相談を受けた中に、どうでもいいような「クズのようなカス男」と付き合っている子が何人もいた。その子たちの特徴にはいくつもの共通点があるように思った。
男とあまり付き合ったことがなかったり、男のことをよく知らなかったり、親切で面倒見が良かったり、素直でダマされやすかったり、等々。でも、一番感じたことは、「自身が無い」ということのようで、「自分の価値を低く感じている」ということだった。
容姿もいいし、頭が賢くても、自己評価が低く、「自分はモテない女」と思っているように感じた。
当然、クズ男と付き合っているから、苦労をしたり、イヤな思いにさせられたりしているのに、その原因は自分にあると律儀に思って、色々と改善を考えていた。
相談を受けて、話を聞いて出す答えは、大体「別れなさい」であったけれど、「別れられない」というのが、おおよその反応だった。
「自分のことを好きだと言ってくれたのは、この人だけだった」とか、「自分のような者を美人だと言ってくれた」とか、歯の浮くようなセリフに舞い上がってしまって、相手をちゃんと見て、正しい判断なり、評価なりをすれば、自分には合わないクズ男だとわかりそうなものだが、それができない。
そもそも、そんな歯の浮いたセリフを言えるのは、平気でウソがつけるクズ男でしかいないのに、それすら理解できない。だから、平気で浮気をしたり、好き勝手なことをしたりして、「自分が自分勝手なのもお前に魅力がないからだ」と言ってくる。それをまともに聞いて、自分が悪いと思い込まされているのにわからない。
そんな相談に乗っても、すんなりとは解決できない。相手のクズ男をまともな人間に変えることなどほとんどできないからだ。だから、「別れる」というのが、最良の方法となる。
つまり、問題の解決方法はどのようにして別れさせるかということになる。
その方法は、その女の子がどのくらい価値が高いのかをわからせてあげることだった。そして、自分の価値に目覚めると、大体イヤになって、自分から別れる選択ができる。
クズ男をつかまない方法は、自分は価値ある者だと理解して、自信を持つことだろう。でも、それは確かに簡単なことではないとも思う。そして、その方法はこういうところで書いても仕方のないとても個人的なもので、ひとりひとり違う方法ということになるだろう。
それでも、「自分は価値ある者である」という自信を根拠が無くても持ってほしい。
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