コウモリのように聡く!

 子どもの頃に「黄金バット」というアニメがあった。金色のガイコツにコウモリのようなマントを翻して助けに来てくれるヒーローだった。スーパーマンのような外国のものかと思っていたら、日本人が考えたものだと、最近知って驚いた。「日本初」で「世界最古」というから、素晴らしい。
 スパイダーマンなんて、目じゃない!と、日本人の誇りに思う。
 このコウモリ、イソップ物語の中で、動物と鳥が戦争をした時に、どちらにもいい顔をして、最後にどちらからも嫌われた、というような話だったと思うが、「潔さ」が大好きな日本人には、心に刺さったのだと思う。子どもの頃に、何度も言われて、「態度を明確にしろ」みたいなことを言われた。
 政治の世界では、「玉虫色」とか、最近では「キメラ」みたいな言葉も使うのだろうけれど、本当に「ウザい」と思う。政治家なんて、そもそもが「ウソつき」か「詐欺師」か「ペテン師」みたいなものだろうに、何か「聖人君子」のような顔をしている。それ自体が「嘘つき」そのものである。「先生、先生」と呼ばせて、剥がれ欠けたメッキをなんとかとどめようとしているように見える。
 「先生と呼ばれるほどのバカでなし」という川柳があるが、特に最近は、その如しに思える。
 勿論、本当に立派な政治家の人もいます。でも、そういう人ほど…。

 今回の米中対談は、明らかに中国の勝ちである。今まで、中国は「間違えた共産主義」を「間違えた共産党」が「間違えた方法」で作った三流国だったものが、今回の会談で、アメリカと「対等」「同等」であることを示した。
 先に、習主席がプーチンと金正恩を取り巻きにした姿は、もうロシアは中国の下であることを世界に知らしめた。
 今は、アメリカに対抗するのは中国である。
 そこで、日本は、アメリカ(鳥)と中国(動物)の戦争の板挟みとなって、コウモリにならなければならない。アメリカと中国が仲良くなったら、どちらからも嫌われるというリスクを負うが、それはイソップ程度の愚かな知恵で、仲良くなったら、「間を取り持った英雄」になれるように振る舞うべきだろう。
 コウモリ万歳!
 黄金バット万歳!
 

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