とんぼ

 とんぼって、何なのでしょうね。何かとても変わった名前のように思えます。
 「飛ぶ棒」なのかなって、思うんですが、どう思われますか。羽根を取ると、棒みたいに見えませんか。「竹とんぼ」の方が先なのかも知れないと、勝手に考えてみるのは面白くないでしょうか。
 竹とんぼは「竹の棒」にプロペラを付けて、飛ばします。そもそも竹とんぼって、いつ頃から作られているのでしょうか。「プロペラ」という推進力を持たせた形のものを、誰が考えて作ったのだろうかと思う。おもちゃとしたら、とても単純な設計なのに、なかり高度な科学的法則を身に着けているように思います。飛行機のプロペラの同じようなものだと思うから、竹とんぼから飛行機や船のなどの推進用プロペラができたではないでしょうか。そう考えるとおもちゃから飛行機や船のスクリューや扇風機などいろいろなものが生まれてきたようで、すごい知恵だと思います。
 そのプロペラを付けた棒が竹とんぼと呼ばれた。となると「とん」が「プロペラ」という意味になる。運動場をならすのに使う、T字の道具もトンボというのは、形から後から名づけられたものだと思う。
 そう考えて、竹とんぼが最初に作られて、とんぼを竹のないただの「とんぼ」と呼んだのかも、と思うと、自然にあるものよりも先に人が作ったものから、名前がついたと、勝手ながら考えるのは楽しいと思いませんか。
 普通に考えれば、竹とんぼはとんぼに似ているから、竹とんぼと呼んだと考えるべきたと思いますが、竹とんぼはとんぼを作ろうと思ったのではなく、竹細工をしていたときに思いついて作ったものが、とんぼに似ていただけ、というように思う。
 とんぼの飛ぶ原理と竹とんぼのプロペラでは原理が違う。だから、とんぼを見て竹とんぼを作ったのではなく、プロペラを考えて、棒につけた「飛ぶ棒」を作ったら、空を飛んでる虫を見て、自分の作った「飛ぶ棒」に似ているから、「飛ぶ棒」が「とんぼう」になり、「とんぼ」になった。
 「たまごが先か、にわとりが先か」という議論はエンドレスの回転運動に見えるけれど、生物学者的には「たまごが先」なのだそうだ。たまごから成長した大人は、たまごと同じ遺伝子で、たまごは別のオスまたはメスと交配によって、遺伝子が変わる。なので、「たまごが先」が正解なのだそうだ。
 どちらが「先か」というのは、案外大切な時もある。その時に、「わからない」とか「どちらでもいい」と言って、考えるのをやめるのは、知性を放棄しているようで、もったいない。知性は人間の特権だと思う。それを捨てるのは人間を放棄するようで残念に思う。
 竹とんぼと虫のとんぼはどちらに先に名前が付いたのでしょうか。答えが出なくても、考えてみたい。何かを調べれば、答えはすぐわかるのかも知れませんが、自分でただただ考えるというのが、楽しいと思いませんか。
 トンボ鉛筆とトンボ学生服は同じ会社なのでしょうか?

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