先ほど、S家の人たちが大分から訪ねてくださいました。ご夫妻とE君です。
私が30年ほど前に派遣された教会に一年ほど前から求道者として来られていました。お母さんと息子さんと週に一度の勉強会をすることにしました。E君はお腹にいた時にお母さんの運転する自動車で事故に逢い、生まれた時から障害を持っていました。生後一年経っていましたが、仰向けに寝かされたまま、まったく動くことのない子でした。一生このままかも知れないとお医者さんからは言われていました。
勉強会を始めて少しした時に、「E君が動くようになった」と報告を頂きました。それから、寝がえりをし、ハイハイをし、立つようになり、少しずつ歩くようになりました。お母さんは会う度に「奇蹟の報告」をしてくださいました。歩けるようになった頃、私が少し段差のあるところに立たせて、「おいで」と言うと、そこから跳び付いてきました。何回かしていると、お母さんが飛んできて、「先生、なにしてるの、その子は跳べないのよ。」と、叱るように言われましたが、「いや、跳んでるんですけど…。」という感じでした。それからは、速足で歩いたり、走るようになりました。
その頃には、ご主人も教会に来られるようになっていて、洗礼を勧めると、「先生、毎日奇蹟を見せられて、受けんわけにはいかんやろう。」と、きっぱりと言ってくださいました。
そして、海岸で洗礼式をしました。
今、その子は31になると言っていました。でも、あなたは一年遅れて成長が始まったから、「30でいいんじゃない」というと、苦笑いをしてくれました。今は障害もなく、普通の会社で会社員をしているけど、こき使われて大変なんだ、と笑っていました。
私は、この家族が大好きです。そして、E君のことが可愛くて仕方ありません。彼の存在そのものが、奇蹟であり、神様の存在証明そのものだと思っています。
主は今も生きて、働かれています。
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