アドベント

 次の日曜日から、『アドベント』になります。クリスマスを待ち望む四週間。クリスマスの雰囲気がいっぱいになりますね。
 皆様にはクリスマスにはどんな想い出がありますか。家族と過ごしたことや、恋人と過ごしたことや、結婚して迎えた時のことや…。一人で過ごしたクリスマスもあったことと思います。
 1926年12月25日が即位の日であるから、今年で「昭和100年」と言っているはずなのに、即位の日が12月25日のクリスマスの日だったことは、あまり知られていないのではないだろうか。むしろ知らせないようにしているようにさえ思われる。これほど「昭和100年」と言うのなら、即位の日を「昭和の日」とすべきだと思うけれども、クリスマスと重なるので、嫌がっているようにみえる。
 天皇誕生日は4月29日だけれども、誕生日からが昭和ではない。それに、子どもの頃に大人たちがよく、「この日は縁起が悪い」と言っていた。「『429』は『死にに行く』と読める。だから大戦時の兵隊さんはいっぱい死んで行った」と、説明してくれた。縁起を担ぐ国民性にはキツいことだったのだと思う。
 今度のクリスマスは「昭和100年」と共に、お祝いでもしましょうか。

 私は小学生の低学年の頃、伯母が花屋さんをしていたから、クリスマスの時期には、もみの木をくれた。幹を斜めに切り落として、それを居間の柱に直接釘で打ち付けて、クリスマスツリーの飾りつけをした。ちょっと乱暴な設置方法だったし、毎年のことで、柱は穴だらけになっていた。アドベントなんて全然知らなくて、ただクリスマスプレゼントとケーキを食べる日だった。
 五、六年生になって、クリスチャンになった私はクリスマスの意味を知ることができた。そして、クリスマスの日の集会での降誕劇の冒頭のナレーションだけをした。それを最後に教会へ行くのを止めた。再び、教会にいくようになったのは、14年くらい後になってからだった。その年のクリスマスはとても温かいものだったことを覚えている。
 皆様にとっての今年のクリスマスがより豊かで、温かく、幸せなものになりますようにお祈り致します。

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