
トランプ大統領がベネズエラに侵攻し、大統領夫妻を逮捕した。武力による現状変更は国際法違反である。というのは、日本としても主張したいところだと思うけれど、アメリカの子分としては言いにくい。しかし、ロシアや中国がこれを批判しているのは、「どの口が言うの」と言いたくなるようなことだと思う。
どこが、ことの発端なのかは、よくわからないけれど、元々アメリカがベネズエラにある世界最大級の石油を手に入れたくて、アメリカ企業によって石油開発がなされた。それによりベネズエラ国内で貧富の差が広がり、国民の不満が募り、共産主義を掲げる側から大統領が出て来て、中国、ロシアとも仲良くなって、ことごとくアメリカの気に入らないことをし続けて来たのだろう。その原因がアメリカ自身にあったとは認めないだろう。本当に、ベネズエラとマドゥロ氏が悪いと言えるのだろうか。
この背景に、先ほどノーベル平和賞を取ったマチャド氏の存在があったと思う。マチャド氏側を正義として、ノーベル賞を与えて認めたことになる。
マドゥロ氏が一国マフィアのようにアメリカに麻薬を密輸しているというのがアメリカの主張らしい。麻薬組織を滅ぼすためにアメリカの正規軍のデルタフォースが出撃している。どう考えてみてもバランスが悪い。麻薬密売は言いがかりくらいにしか見えない。
一番の目的は中国、ロシアの南米進出に対する反撃なのだと思う。しかし、それはすぐに自分の首を絞めることになる。「他国を侵略した行為」とされれば、ロシアのウクライナ侵攻を肯定することになり、台湾有事も正当化される。いやいや、それこそ韓国や日本へも「中国やロシアの脅威」と言って侵攻してくることができる。
私はキレイごとを言いたいわけではないので、冷静にこのアメリカの行為のどちら側についた方がいいのかは、よく考えなければならないと思う。
高市総理が「いいとも悪いとも」言わなかったのは、言えなかったのかも知れないけれど、妥当なことだと思う。日本は正しく「コウモリ」として生きなければ、滅ぶ。妥協こそが、政治であり、外交だと思う。敗戦国が戦勝国に物申すことは不可能だ。
アメリカだって、自国の利益を最優先しているのだから、日本だって、国益を最優先すべきだと思う。アメリカの片棒を担いで、中国にケンカを売るようなフリをするのはやめてほしい。
アメリカには逆らわず、ヨーロッパとは親密につながり、中国とロシアとも手を取り合って、南米ともアフリカとも、中東とも、オーストラリアとも仲良くし、世界の顔色を窺いお得意の忖度で乗り切るのが、日本の美しい生き残り方だと思うし、使命なのではないかとさえ思う。



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