
2024年は90万人ほどの人口が減少した。過去最多の減少だった。このままでは2080年までに戦前の人口にまで減少するとのことのようだ。1945年に7200万人だったとある。
戦後に5000万人もの数の人口が増えていたらしいから、逆にすごいと思った。
戦前のことを親の世代に聞いたことがあるが、戦争で兵隊に取られるから、たくさん子どもを生むように言われていて、5人以上生むのは当たり前だったらしい。そして、戦争が終わった時にその勢いでベビーブームが来た。戦争が終わり、平和になり、生活も豊かになり、衛生環境も整い、戦争での死者もなくなった。
その後、第二次ベビーブームは第一次ベビーブームの子どもたちだった。
第一次ベビーブームの時も若者の社会は荒れていたし、第二次ベビーブーム世代も校内暴力世代と言われて、荒れていた。ベビーブームの下の世代は、子どもが多すぎて、過当競争になるから子どもをたくさん作ることには抵抗があったのではないかと思う。
そして、テレビのお茶の間で今も人気の「サザエさん」は実は3人兄弟なのだが、カツオとワカメの二人に見えるし、「ちびまる子」も二人姉妹だろう。
私は6人兄弟だったが、一人っ子が羨ましかった。ケーキをいつも親二人入れて、最低8つに切らなければならないのは、悲惨だった。ホールで食べたいというのが、夢だった。
そして、子どもの頃よく聞いた言葉は、「貧乏子だくさん」で、これは「子だくさん」だから貧乏になるというのではなく、貧乏な人は他に楽しみがないから、子だくさんなのだと言われた。その頃は「なにが楽しみ」なのかはわからなかったけれど、長じるにしたがい、子どもが多いことに恥ずかしさを感じるようになった。
その後、婚前交渉とか、学生結婚とかも話題になったが、その裏で「妊娠・人工中絶」などが問題になり、避妊が定着していった。学生の頃、「クラスで堕胎のためのカンパの缶が回っていた」とよく聞いた。今では「計画出産」が普通になっている。一時期「DINKs」とか言われて、子どもを作らない家庭も増えた。
そして、一般的な家族は「4人」というイメージが強い。子どもに何かがあると、親二人分の人口を守ることはできず、人口減少につながる。
「妊娠・出産・子育て」に対する良いイメージが少ない。その上に、女性のキャリアなどを考えるとさらに出産の理不尽さを感じる。
多くの政党が「お金を渡す」という雰囲気だけれど、それは「国が子どもを買う」ということなのだろうか。それなら、もっとちゃんと高額の支払いをしてほしい。
しかも支援も高校までである。なぜ大学院までではないのか。大学・大学院まで進む子は優秀だろう。そういう人たちは、社会的に地位も上がるだろう。何となく、学歴を与えたくなくて、高校までしか支援をしないと言っているように見える。そんな怪しげな支援を言っているのでは、少子化が収まるようには思えない。
女性の社会進出を支援し、夫婦別姓など当たり前で、ストレスなく結婚し、働けるようにし、子どもの支援は大学院まで、行きたい人はみんな行けるように全額支援をする、くらいには言ってほしい。すでに子どもが少ないのだから、本気で手厚い支援ができると思う。貧乏な子どもでも頑張れば、より高い学歴と良い就職が得られるようにすべきだ。
そして、最後は夢だと思う。美しく、楽しく、幸せいっぱいのラブストーリーが必要だ。幸せいっぱいの家庭のイメージ。愛する家族に見守られて迎える最期の時。死んだ後にも続く家族の繁栄と幸福。
そんな甘い夢を持たせてほしかった。



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