ここまで来ましたか。

 「異世界転生もの」のアニメは大体中世ヨーロッパ辺りがモデルとなって描かれている。そこへ現代の日本人が召喚されて、記憶を持ったまま勇者として生活をして、付与された能力や賜物や魔法を使って英雄なりになるものが多い。その中で何となく「ハーレム的」に女の子がまわりにいっぱいような場合が多いのと、キリスト教とは言わないまでも「教会」が横暴な権力を使い非人道的なことまでするようなものも多い。
 今回のこのアニメでは、魔法のような超能力よりも、現代的な知識を利用して立派な偉業を成し遂げる的な要素が強く、「マキャベリの『君主論』」の引用が多い。後は孫堅などの中国の英雄などの言葉や教えも含まれる。
 そんな中で、「神に対する信仰よりも自分の力を信じられるほうがいい」的な発言もある。この点が題名の「現実主義」という言葉になっているのだろうかと思う。
 このアニメのもう一つの特徴として、「一夫多妻が認められている」というところかも知れない。第一夫人に当たるお姫様が「私を含めて八人まではいい」と言って許可するシーンがある。この世界は一週間が八日だからという話だったが、一週間が「七日」というのは、キリスト教的な歴史と文化によるものだから、この辺も暗に否定されているし、そもそも「一夫一妻」を原則としているのもキリスト教的であるから、それに対する当てこすりなのかと感じる。

 「一夫一妻」制を否定するのには、少し抵抗を感じる。確かにこれまで「ハーレム」的な表現は多かったけれど、「一夫一妻」を堂々と認めているというのは、最近のアニメとしては珍しいと思う。
 「誰の意図なのか」と疑りたくなる。

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