「闇バイト」で、強盗殺人がなされている。とても怖いのと、とても悲惨な気持ちにされる。
特に若い人がこの犯罪に関わっていて、どう考えてみても、「コスパが悪い」。証言では、履歴書などを知られていて、家族に危害を加えられるということなどで、「やるしかない」状態に追い込められている。逮捕された実行犯の家族などの証言では、「まじめで、おとなしい、普通の子」のようなものが多い。
これらの証言を聞いて、第二次世界大戦のことが頭をよぎった。勿論、戦争に行くのは元気で若い体力のある人が中心だと思うけれど、「お国のため」と言われて、行くしかない状態が造られている。そして、若い青年兵たちは、命を捨てることまでも求められた。
日本の大本営は地下壕だったと聞いて、本当に悲しかった。あれほど立派なことを言いながら、自分たちは戦火の届かないところにいた。闇バイトの支持役のようだ。
戦国武将なら、先頭を走って敵陣に突っ込んだ。
この日本の戦争のスタイルが、この闇バイトと重なる。
卑怯者の集まりに思える。
『文民統治』とは、軍によって、統治される軍需政権よりはましなことなのかも知れないけれど、自分は戦争には行かないで、若くて元気で素直な若者に戦争をさせている。
平安貴族が、『もののふ=武家』に戦をさせて自分たちは、上品な生活をしていたのとも似ている。
すべての若い人たちが、ちゃんと仕事に就いて、明るい未来に希望と夢を持つことのできる社会ではないのかと思う。残念で仕方ない。彼らの再起を祈りたい。
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