
昨日、共産党の方からお電話を頂いた。勿論、参議院選挙の投票依頼だったが、以前からよく話をしていた人だったので、昨日もお話しができて楽しかった。
今年は、新興勢力が出てきて苦戦している様子だと聞いたので、「京都で共産党が負けるわけないじゃないですか。」と、励まさせて頂いた。
そして、「やっぱり名前は変えてほしい」という話をしたが、それは今のロシア、中国、北朝鮮を見て、「共産党」と聞いて、「いいね!」をつける人はいないです、という意味で。
私は、「元極左」なので、「共産主義」が間違えているとは思っていないし、むしろ「理想的国家体制」だとも、今も思っている。しかし、ロシア、中国、北朝鮮を共産主義国家でもないし、共産主義を正しく希求してきたとも思っていない。あれらはただの「『共産主義』の名をかたる『詐欺的』独裁国家」だと思っているし、中国共産党は最悪のカルト的破壊組織だと思う。「共産党」と名乗るのをやめてほしいのは、日本共産党ではなく、本当はそれらの国々に対して言いたい。
「共産党」と聞くと、アレルギーになってもいるし、トラウマのようにも思うかも知れない。しかし、私は小学生の時に初めて共産主義について聞いた時に、その「理想国家」に感動した。
戦前の日本にとっては、「天皇制」や「財閥」などにとって、最も都合の悪いものが「共産主義」だったから、迫害した。戦後になって、アメリカによる支配を拒否した人々が「共産主義」を求めた。学生活動家やデモやストなどかなり激しく起こり、60年、70年安保闘争も熾烈を極めた。
しかし、日米安保条約は締結され、戦後の日本は、「アメリカの核の傘の下」に守られると同時に「アメリカのポチ」に成り下がり、現在も「同盟国」でありながら、アメリカの「言いなり」である。
その一方で、日本がこれまで取ってきた政策や方法は「共産主義的」なものが多く取り込まれていることに気づいてほしい。「国民皆保険」にしてもアメリカにはないし、「公教育の充実や援助」もとても共産主義的だし、先日起こった、「中国人によるマンションオーナーの暴挙」が止められたのも、日本の「大家と店子の関係」が法的に規定され、守られているからで、日本はとても「共産主義的理想国家」に近い。
以前に中国から来た人たちの話では、「日本は中国よりも共産主義的で自由がないからイヤだ」と言って、アメリカに亡命して行ったそうだ。
今の若い人たちは、「シン保守」が好きなようだけれど、一度共産主義について学んでみてほしい。そろそろアレルギーなく、共産主義に向き合える時代になって来ているように感じる。
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