音楽と私② 音楽の先生

 音楽が苦手で、恥ずかしがり屋だった私に歌を教えてくれたのは、「懐メロ」「軍歌」「アニソン」だった。なぜか、唱歌というのでしょうか、学校の歌はへたくそで、どうにもならなかった。
 それが家では親が、懐メロや軍歌が好きでよくテレビで映していた。「リンゴの唄」「カンカン娘」「青い山脈」「あこがれのハワイ航路」等々。「軍艦マーチ」「ラバウル小唄」「麦と兵隊」」等々。
 母親が好きだったので、よく母親の側で歌ったいた。藤山一郎さんが好きだったので、青い山脈は何度も歌った気がする。軍歌は軍艦マーチが好きだった。こちらは父親が好きだった。そう言えば、「軍歌」というから、勇ましい歌ばかりかと思ったら、「暗い、ツラい、苦しい、切ない…」歌が多かったのが、意外に思えていた。誰も好きで兵隊になっているわけではないのだと思った。
 そして、なんと言っても好きだったのは、アニソンである。男の子が見るものは一通りだったが、女姉妹がいたことで、女の子向けのアニソンも歌った。「魔法使いサリー」や「ひみつのアッコちゃん」などから始まって、結局ずうっとアニソンは歌っていた。
 どれもこれも人前で歌えるような歌ではなかった。そして、こんなにたくさん歌っていたはずなのに学校の音楽の歌は一向に歌えず、音はハズレるし、歌のテストはダメダメで、成績も下の下だった。それで、いつまで経っても音楽が好きになることはなかった。確か歌のテストというのもあったように思うが、そんなものが歌えるはずもなく、記憶からも消えている。
 音楽嫌いと音痴は続くよどこまでも。
 

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