愛おしい

 素朴だけれど、優しいアニメ。お互いを思い合う「ノルンの翼」のメンバー同士。
 相手のために命がけで活動をするけれど、お互いに相手に「自分の命を大切にしてほしい」と思っている。そんな様子を見ていると「愛おしい」という言葉が頭に浮かぶ。
 「愛おしい」という言葉が好きです。
 例えば、好きで大切な子が台所仕事をしていて、割れたコップで指を切って、血を流しているのを見た時に、胸の奥のきっと心と呼ばれる場所を何かで刺されたような痛みを感じ、自分の指を切ったよりも痛く感じるような。小さな赤ちゃんを抱いて、その小さな命が自分の命よりも重く感じるような。
 そんな時「愛おしい」という言葉が頭に浮かぶ。
 「愛おしい」って元は「いと・おしい(惜しい)」という言葉からできているのではないかと思った。「口惜しい」という言葉のように。この「おしい」という言葉は的に当たりそうで、矢が的をかすめて飛んだ時のような何とも言えないムズムズするようなイメージがあって、「自分にだったらいいのに」的な感じのように思う。
 この「いとおしい」に「愛おしい」と、「愛」の字を当ててくださった方にそのセンスの良さに心から感謝したい。
 「愛している」という言葉は「愛おしい」という思いのように感じる。「私はあなたのことを愛している」というのは「あなたのことを愛おしく思っています」と同じ意味だと思うから。
 相手のことを自分のことのように思うとか、自分のこと以上に思うとか、そんな気持ちってとても温かく幸せなことに思う。
 誰かに愛されることも嬉しいけれど、誰かを愛しているということも嬉しい。
 誰かを愛おしく思えるのは、幸せなことに思う。
 私はソフィーのようなエルフの女の子が好きなのかと思う。それと同時にタクミくんのような純朴で優しい男の子が大好きだ。
 神様は私たちをその胸に抱いて「いとおしい」と思ってくださっている。私たちが傷つき、倒れる時、その愛おしさは神様の心を貫いているのだろう。私たちは一人一人愛されている。

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