能動的サイバー防御

 AIの時代になって、急速にサイバー攻撃が増え、毎日のように「不正アクセス」による個人情報の抜き取りや、GMOのように現実的に個人の資産を盗まれる状態が起こっている。そして、そのスピードは毎日加速しているようだ。
 このまま行けば、世界中の資産が盗まれるようなことも起きかねない。本当に一日も早い対策が求められる。
 その中で、GMOから政府に対して、「能動的サイバー防御」の要請がなされた。当然と言えば当然のことだろう。
 しかし、政府は相変わらずのような「深重な姿勢」を取っているように見える。
 これは、「積極的防衛」ということに関わっているからに思える。
 日本は、第二次大戦の加害国として、軍事国家への傾倒を監視されている。だから、防衛にしてもその拡大に関して、中国、韓国、北朝鮮、ロシアなどの隣国から牽制されており、積極的防衛が難しい状態にある。
 現在の武器は性能も飛躍的に上がり、一旦攻撃が始まれば、国家の存亡の危機に陥るようなものだ。そんな中で、「撃たれる前に撃つ」という方向にしなければ、国家が滅ぶと考えれる。
 そして、戦前の国家によるカルト的先導や恐怖的な圧制に対する不信感もあり、こうした「積極的な防衛」には抵抗感が強い。
 だからなのか、「おとり捜査」的なものや「ストーカー規制」なども今一つ積極的には対策ができない。その状態が今回の「能動的サイバー防御」にも慎重な姿勢を崩せない事態になっていると思う。
 それらはやはり政治に対する不信感によるものなのだろう。
 しかし、現在最も求められているのがこの「能動的サイバー防御」だろう。これは武器によるホットな戦闘ではないけれど、確かに時には国家間の戦争さえも引き起こす事態を招く恐れもあるが、このまま無手状態で、放置できるものではない。
 法の整備や様々な配慮や対策を綿密に行い、広く賛同を得られる形で行う必要があると思う。そうでなければ、現在あるネットに付随する一切のサービスなどを失うことになるだろう。
 一民間企業では対処できるようなものではないし、一国家でも対応できないことかも知れない。そして、攻撃を仕掛けて来ているのが、国家である可能性もある。
 世界が強力して対処しなければならないだろうが、現在はAIは熾烈な競争状態にあるから、協力するのは難しいかも知れない。それでも、協力関係を築きながら、正しい運用をするようにしなければ、世界の日常生活が崩壊してしまうかも知れない。
 全人類の知性や理性と呼ばれるものが試されているのだろう。
 

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