
伯母は花屋さんをしていた。だから、よく花を見に行っていた。花について色々教えてくれたり、一緒に庭木や線路わきのお花の手入れをした。うちの家の前には旧国道二号線が走り、その向こう側に山陽本線が通っていた。その線路のわきの空き地のようなところを町内会に割り当てられて、それぞれの家が担当していた。
ある時、警察がやって来て「始末書を書いてくれ」と言って来た。何事かと思うと、ケシの花が咲いているとのことだった。勿論、伯母はそのようなものを植えたことはなく、どこかから飛んで来た種が芽吹いたのだろうと警察の人も言っていたが、どうしても始末書が必要なのだそうだ。
伯母は解せない顔をしながら、仕方なく始末書を書いた。
ケシの種は芥子粒と言われるほど小さい。タイ近辺の魔の三角地帯辺りのケシの種が上昇気流とジェット気流に乗って日本にまで届くことがあると何かで読んだことがある。
思えば、子供の頃はケシの花はあちこちに咲いていた。今考えると麻薬は簡単に手に入ったのだろう。
そんな伯母が「お化け花」と言っていたのが、ヒガンバナだった。「何で?」と聞くと、「葉っぱも無く、いきなり出て来て花を咲かせるのは気持ち悪いし、死人の血を吸って紅い花を咲かせるし、ちょうどこの彼岸の時期に咲く。しかも毒もあるらしい。どれもこれも気持ち悪いから、『オバケバナ』なんだ。」とのことだった。
でも、写真にあるように白いヒガンバナもあるようだし、鬼滅の刃では青いヒガンバナもあるとか。
何となくいわくつきイメージがある。やはり、「キレイな花には『トゲor毒』がある」のでしょうか。
モロの言うとおり、「お前たち、手出しをするんじゃないよ。タタリなんぞもらうもんじゃない」ですかね。


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