
思い起こすと子どもの頃から今に至るまでの間に様々に新しいものが出て来た。本当に田舎の貧乏な家に生まれ育ったことを今はとてもありがたいことだと思える。何も無いところからのスタートみたいだから、何でも新しく、素晴らしいものに見えた。
だからと言ってやり直しますかと聞かれると即座にお断りすると思います。でももし、転生ものアニメよろしく次に生まれ変われるのなら、王子様になりたいですね。モテたいとか、カッコいいとかではなく、何もしないでダラダラと生きたいと思う。転生しなくても、天国で最高のおもてなしと幸せが待っていますが。
以前に「寅さん」という番組があったが、あれを当時ブラジルで放映したら、全然人気が出なかったと聞いた。なぜならほとんどの人が寅さんのようなフーテンだったので、なにが面白いのかわからなかったらしい。
「ダラダラと生きたい」という願いは日本人全体にある願いだとしたら、日本人は如何に勤勉であるかということを意味しているのでしょう。
それとは別に、子どもの頃から、ドンドンと新しいものが出て来たのが「昭和」だと思う。
ヨーグルトなんて食べたことがなかったところへヨーグルトが出て来た。説明によると「牛乳を発酵させたもの」という話だったが、子どもの理解だと「腐った牛乳」くらいのものだった。食べてみると酸っぱくで吐き気を催すものだった。しかし、微妙に甘い。
母親の輝く目の奥の期待と酢の物が好きだったことと、多少でも甘いものに目が無かったお陰で、食べられた。存外大正生まれの田舎育ちのお嬢様だった母は新しもの好きだったようで、色々と並べてくれて楽しかった。
高校生の頃にプレーンヨーグルトに顆粒の砂糖をかけて食べたときは、目を見開く程に美味しかった。その後、イチゴジャムやブルーベリーなどが入ったヨーグルトにハマった。
最近は、ミキサーにブルーベリーとヨーグルトとバナナと牛乳と蜂蜜を入れて、グルグルとかき混ぜて作った「魔女の秘薬」も簡単にできる。
すり鉢とすりこ木で作るのは大変過ぎる。うすと杵だともっと大変だろう。今では当たり前のような機械だけれど、出始めた頃は驚きの機械だった。
学生の頃に喫茶店のお兄さんが、お湯にグラニュー糖を入れて、ミキサーでかき混ぜて、自家製のガムシロを作っていたのを思い出す。
これからも色々と出て来るのだろうけれど、地球が壊れなければいいと心配は募る。


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