あなたのヨロイは何ですか?

 「僕の心のヤバイやつ」の配信が、ネトフリで5月30日までというので、見直している。中二病のようなお話だけれど、京太郎くんはたぶん進学校を中学受験して二人の友達は合格し、彼は落ちて地元の公立中学へ通っているという感じ。小学生の頃は鼻もちならないような周りを見下しているような子だったみたいで、受験に失敗してプライドがズタズタになったという雰囲気。
 そんな彼のヨロイが、「自分は頭の狂った大量殺人鬼である」ということのようだ。そして、そんな彼が一番殺したいと思っているのが、学校一の美人でモデルの山田杏奈ちゃん。でも、この子がとてもいい子で、この子との関係によって、彼のヨロイが少しずつ剥がれ落ちて行くというストーリーのよう。
 ふたりの関係が少しずつ進んで行き、お互いの気持ちが何なのかがわかり、理解し合えていく様子がとても素敵です。
 思春期の頃の異性を好きになるという感情がよくわからない。心と体のバランスが合っていないという感じや自分の気持ちも相手の気持ちもわからないというまどろっこしさなどを思い出すことができる。
 すでに50年以上も前のことなのに、今も鮮明に思い出すことのできる断片的な映像もある。その時に何が起こっていたのかも理解できないまま傷ついたり、傷つけたりしていたことを思い出す。
 私も京太郎くんのように「頭がおかしい」人間だった。超能力や霊能者やオカルト系にはまり、奇人変人の類だと思われていた。そうしたものがヨロイだったのかも知れない。
 そのヨロイを溶かしてくれるのは、やはり人の優しさやぬくもりのようなものなのだと思います。
 そう思って振り返ると、そんな人は何人もいたように思います。でも、ヨロイが硬すぎて、その人たちを弾き飛ばしていたような。
 心が弱くて、傷つけられると思ってしまって、人の親切もわからなかった。
 大学の時、「東君の頑張っている姿がみたいの」的なことを言ってくれた子もいました。お蔭様で少し頑張れたかも知れません。今もとても感謝しています。

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